PayPalの出金手数料(通貨換算手数料)を少しでもお得にする方法

EC

本ブログのリンクには広告が含まれます。

ebayセラーの方、あるいは、越境ECで自社サイトを運営されている方は、決済手段にPayPalを使って売上金を受取っていますよね。

PayPalで受け取った外貨の売上金は、最終的に日本の口座へ出金するわけですが、PayPalの通貨換算レートはめちゃくちゃ悪いんですよ。現時点でなんと、3%の通貨換算手数料が取られます(取り過ぎでしょ)。

知っている方も多いかもしれませんが、このレートを少しでもお得にする方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2018年5月10日、PayPal改悪

ことの発端は。2018年5月10日により適用されたPayPalの規約の改悪。

それまでは、アメリカ口座間であれば出金手数料が無料だったところ、それ以降はPayPalが出金額の2.5%の手数料を取るようになってしまいました。

手数料が無料だった頃は、PayPalの資金をPayoneerかWordfirstの金融サービス会社に送金してから日本へ出金することで、PayPalの通貨換算(円転時)より優れたレートで日本へ出金することができていました。

それがこの改悪により、余計な手数料が発生してしまうことになったわけです。

薄利多売セラーにはより厳しい状況に

この改悪によって、ebayでのアマゾン無在庫輸出を行う薄利多売セラーにとってはますます厳しい状況になりました。

というのも、ライバルセラーの増加により、以前より利益率を下げなければいけない状況に加え、この手数料が重くのしかかってきたからですね。

セラーによっては気づいたら赤字になっていた、、、なんてケースもあるのではないかと思います。

それでもアメリカ口座を経由させたほうがお得

paypal通貨換算レート

では、それ以降はPayPalから直接日本の銀行口座へ出金するしか方法がないんでしょうか?

答えは、否。

今でも金額によっては、PayoneerかWordfirstを通して日本へ送金したほうが手数料が少しだけお得になります。

では、どれぐらいお得なのか?

USD10,000を為替レート107円で計算した場合の具体例を以下に示します。

■例1:ペイパルより直接日本へ出金した場合

PayPalレート 1USD=103.79JPY(107JPY × 0.97 ※通貨換算手数料3%)

USD10,000 × JPY103.79=JPY1,037,900

■例2:ペイオニアまたはワールドファーストを通して、日本出金した場合

PayPalからPayoneerまたはWordfirstへ

USD10,000 × 0.975(※100%-PayPal米国間送金手数料2.5%)=USD9,750

PayoneerまたはWordfirstから日本の銀行口座へ

USD9,750 × JPY107 × 0.995(100%-PayoneerまたはWordfirstの手数料0.5%)=JPY1,038,033※小数点以下切り捨て

■結果:PayoneerまたはWordfirstを通したほうが133円お得になります。

差額 JPY133 (JPY1038033 – JPY1,037,900)

という形で133円お得になります。たった133円ですが、取引金額が増えれば手数料も安くなるので、金額多い場合は馬鹿になりません。

アメリカ口座の紹介

といっても、ほとんどのセラーにとってはほぼ変わらないので、金額が小さい方はPayPalから直接出金で問題ないです。

ただ、金額が大きくなるほど、PayoneerまたはWordfirstの手数料は安くなるので、まだアカウントを持っていないという方はこの機会に作っておいても損はないと思います。

Payoneer

payoneerレート

Payoneerさんは、

・アカウント開設費0円
・アカウント維持費0円
・円転時の為替手数料2%以下

になります。

上の画像の通り、為替手数料は累計取引額によって変動します。

正直、上記記載の手数料ですとペイパルから直接出金したほうが安くなりますが、次に紹介するワールドファーストの手数料が安いため、取引額が大きい方は手数料の交渉してみたら良いと思います。たぶん、応じてくれますよ(秘密だけど、、、)。

Payoneerのアカウントを開設する

WORLDFIRST

worldfirst

WORLDFIRSTさんは、

・アカウント開設費0円
・アカウント維持費0円
・円転時の為替手数料0.5%以下

ペイオニアと同じく、ワールドファーストもアカウント開設費、維持費ともに0円です。

また、円転時の為替手数料は新規の方でも0.5%となっているので、取引額が少ないという方はまずはPayPalよりWorldfirstを通して出金するという流れがオススメ。

また、以下の通り、月間取扱金額によって手数料はもっと安くなります。

・USD0~50K  適用手数料0.5%
・USD50K~500K 適用手数料0.25%
・USD500K+ 適用手数料0.15%

※Worldfirst利用時の注意:土日祝は為替変動リスクのため0.25%が加算されるので、平日に出金するようにしてください。

Worldfirstのアカウントを開設する

為替変動のリスク

 

チャート

 

PayoneerかWordfirstを通して出金したほうが若干お得になることはわかっていただけたかと思います。

ただし、1クッション挟む分、出金が数日遅くなります。

その際に注意したいのが、為替変動です。

というのも、通貨の価値というのは日々変動してるためです。輸出ビジネスをしている人はもちろん、海外旅行が好きな方はわかりますよね。1ドル昨日107円だったのが、今日106円になってたなんてことが普通にあります。

1日に1円動くなんてことも珍しくないのですが、通貨レートを考えずに出金してしまうと、1クッション挟んだことで結果、レートで損してしまうなんことが起こります。

ですので、輸出ビジネスをやるのであれば、チャートは少しでも読めるようになっておいたほうが良いです。

USDJPY

たとえば、上のチャートはここ数ヶ月のUSDJPY(ドル円)のチャートです。これを見ると、上下に振れても黄色枠で囲った107円の範囲に戻ってきているのがわかります。

ということは、107円以下の時は売上金をホールドしておき、107円に戻ってきたときに円転、あるいは、107円以上の時は随時円転、というような戦略を取ることができます。

もちろん、これは絶対ではありません。円高になってしまい、数年107円には戻ってこないということも十分考えられますので、チャートはあくまで目安の1つにしか過ぎません。

心理的な面でコントロールが出来ないという方はチャートは絶対見ない方が良いです。そういう方は、入金があったタイミングで随時出金していく方法がオススメです。この方法がもっともリスクがありません。

少額でFXを始めてみよう

では、どうやったらチャートが読めるようになるのか。

これは実際にFXをやってみるのがオススメです。自分のお金を運用することで勉強する意欲が湧くため、身になるのが早いです。

とはいえ、チャートが絶対に読めるなんて人はこの世に存在しません。あくまで確率論ですので、チャートが読めてもそれは1つの目安にしかなりません。明日、円高または円安のどっちに振れるかわかる人はいませんので、その点注意が必要です。

ですので、1万円で良いですから、本当に少額で運用してみることを強くオススメします。

では、以下にオススメのチャートツールと取引所をご紹介します。今回日本国内の取引所は3つご紹介しますが、どれもスプレッド(売値と買値の差)が小さく、最も有名な取引所です。

すべて無料で利用可能なので安心してください(有料プランもあります)。

オススメのチャートツール

TradingView

tradingview

まずはチャートツールの代表格としてご紹介するTradingView。

TradingViewでは色々な通貨や先物(日経など)のチャートを確認できます。また、上画像のようにチャートに線を引いたりでき、そのデータを保存しておくことができます。

アラート機能があるので、この価格に到達したらアラートを鳴らすなんてことも可能です。そうすると、出金し忘れなんてこともなくなります。

FXをやるのであれば絶対に登録しておきたいツールです。

TradingView

オススメのFX取引所

GMOクリック証券

FXの取引をするなら、取引所の口座開設が必要です。

そして、取引所としてFXの取引高が世界No.1なのが「GMOクリック証券」です。

GMOの名前はCMで聞いたことがある人も多いと思います。

取引高もありますし、知名度もあるので、安心して利用できます。

GMOクリック証券

SBI FX

少額で取引をしたいならSBI FXがオススメ!

SBI FXでは、100円から取引が可能です。

SBIも誰もが知るような会社なので、安心して利用できます。

SBI FX

みんなのFX

みんなのFXは、売買比率というオリジナルのシステム?が最大のポイント。

みんなのFXで取引しているユーザーの売買比率や価格分布を一目で確認できるので、ロスカットや損切りポイントの予測がしやすくなり、値動きの予測の1つの要素として使用できます。

そのほか、ヒートマップという通貨の強弱を知ることが出来るツールもあり、どちらもみんなのFX会員のみが使えるツールとなっています。

みんなのFX

まとめ

以上、PayPalの出金手数料を少しでもお得にする方法についてご紹介しました。

取引金額が少ない場合はPayPalから直接出金して問題ありませんが、それ以外の出金方法について知らなかったという方は、今後使うことがあるかもしれないので、WorldfirstやPayoneerを通す方法もあるということは覚えてください。

また、輸出入をやっている方は、USDJPYのチャートの動向は常に把握しておきべきです。取引金額が大きくなればなるほど、為替変動によって利益が大きく変わります。

FXは全くわからないという方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてくださいね!

タイトルとURLをコピーしました