サイトを運営していく上で、ユーザーのメールアドレスを取得することはとても重要です。
いまや、ほぼすべてのサイトにはメルマガ購読用のフォームがサイトのトップページに配置されていますね。なぜなら、メールマガジンを通して、プロモーションやセールなどのイベント告知をすることができるからです。
さて、ここで購読者のメールアドレスのリストの話になりますが、メルマガ購読者のリストは、ホワイトリストとブラックリスト、そして、グレーリストの3つに分類されていることをご存じですか?メルマガ購読者に対してメールをちゃんと配信させるためには、このことについて知っておかないといけません。
初めて名前を聞いたという方に向けて、今回はそれぞれのリストの意味と対策について解説します。
メルマガ購読者のリストは3つに分類される
冒頭文に書いたように、メルマガ購読者のリストは「ホワイトリスト」、「ブラックリスト」、「グレーリスト」の3つに分類されます。では、それぞれのリストはどういった意味を持つかについて簡潔に説明します。
1.ホワイトリスト
ホワイトリストとは、メルマガの配信が許可されているメールアドレスのことです。ホワイトリスト判定を受けたメールアドレスにはメルマガが正しく配信されます。メルマガ購読の際、ダブルオプトイン方式を採用することでホワイトリストとして登録され、メルマガが迷惑メールに分類されづらくなります(オプトインについては後ほど解説します)。
2.ブラックリスト
ブラックリストとは、メルマガの配信が許可されていないメールアドレスのことです。メルマガ購読したはずのユーザーのメールアドレスがブラックリストに振り分けられてしまうと、せっかく配信したメルマガはいわゆるスパムメールとして判定され、迷惑メールフォルダ行きとなります。
3.グレーリスト
ブラックリストとは、メルマガの配信が許可されているメールアドレスなのにも関わらず、配信したメルマガが全く開封されないリストのことです。ニュースレターなどはスパムメールと勘違いされがちなので、グレーリスト判定をされやすくなります。
ホワイトリストを増やすためにやるべきこと
配信したメルマガが迷惑メールやプロモーションタブに振り分けられてしまうと、メルマガ購読者はたいていの場合、そのメルマガを開封することはありません。ですので、いかにメインタブにメルマガを配信させるかということが重要になります。
そのためには、ホワイトリストを増やす必要がありますが、いかにホワイトリストを増やせばいいのか。その方法をこちらでお伝えします。
1.ダブルオプトイン方式を採用する
ダブルオプトイン方式とはサイトでメルマガに登録した後に、登録したメールアドレスに配信されたメルマガ登録確認のメールで確認をとること。つまり、2重チェックです。
単純なオプトイン方式ではなぜ駄目なの?と思われる方もいると思いますが、シングルオプトイン方式では悪用されてしまう可能性があるためです。
考えてみてください。
たとえば、1@gmail.com、1o@gmail.com、100@gmail.comなどいたずれにアドレスを打ち込み、第三者がどこかのサイトのメルマガに片っ端からメールアドレスを登録させてしまうこともできてしまいますよね。ですから、本人確認のためのダブルオプトイン方式を採用すべきです。
シングルオプトイン方式でメールアドレスを悪用された場合、配信元に悪意がなくとも、メルマガを受取った側は配信元に対して良い感情は持ちませんし、誰がやったのか証明することもできないので、配信側が故意でやったと濡れ衣を着せれられるリスクもあるわけです。
2.開封率の低いグレーリストの購読を解除する
ブラックリストはもちろんですが、メルマガ配信リストにグレーリストが多いと、迷惑メールとしてメルマガが判定される確率が高くなります。
ですので、長い期間一度もメルマガを開封していないようなメールアドレスは、購読者によるメルマガ購読の解除を待つのではなく、発信者側で自発的にメルマガ購読の解除をするようにしてください。
3.センダーレピュテーションを下げるようなことはしない
センダーレピュテーションとは、メール配信者の評価値のこと。GoogleなどのISP(インターネットサービスプロバイダー)や第三者機関が判定します。
ブラックリストやグレーリストが多かったり、スパム報告が多かったり、配信数が多かったりするとスコアが下がってしまう可能性があります。逆に、適切なメールの内容、適切なリストへの配信、適切な頻度で配信することでスコアを上げることが可能です。
4.海外のメール配信システムを利用する
メールアドレスのドメインだけでなく、送信元のIPアドレスもセンダーレピュテーションに影響を与えます。
国内のメール配信サービスは評価が低いので、国内のメール配信サービスを使うだけで迷惑メールへ配信されてしまう可能性が高くなります。
ですので、海外のメール配信システムを利用するようにしてください。海外のメール配信システムはMailchimpやSendGridあたりがメジャーです。ちなみに、僕はMailchimpを使用しています。
まとめ
いかがでしたか?
メルマガはすでに「役立つ内容をリストに送ればよい」という時代ではなくなっています。
せっかく良い内容のメルマガを配信しているのに、メールがまったく開封されないということになったらもったいないです。
シングルオプトイン方式と国内のメール配信システムを利用している方はいますぐにやめましょう。
一度スコアが落ちると、スコアを戻すのも大変です。
今後もメルマガでマーケティングを行うためにも、今回ご紹介した内容を意識しながらメルマガを配信するようにしてくださいね!