ここ数年でpaypalに変わる新たな決済手段として注目されているstripe。stripeを導入しているネットショップが増えてきているので、輸出ビジネスをやっている方はご存じの方も多いと思います。bigcommerceなどのECプラットフォームでも導入できます。

stripeの情報はまだまだ少ないので、情報を整理しつつ、stripeを導入するべきかどうかについて考えていきたいと思います。

ユーザーエクスペリエンス

StripeとPayPalとの違いですが、まず第一に挙げられるのはユーザーエクスペリエンスが異なること。PayPalではネットショップからpaypalのページに遷移してから決済を行いますが、Stripeであればネットショップにマッチした形でデザインでき、他のページに遷移させずに決済を完了させることが可能です。

一般的に、ページの遷移を伴う決済はかご落ち率が上がると言われているので、Stripeであれば決済のストレスを軽減し、ユーザーに購入をさせやすくすることができますね!

決済に対応している通貨の種類

USDでの決済の他にも、Stripeでは135の通貨に対応しているので、様々な決済通貨を追加することが可能です。

決済方法

ネットショップのチェックアウト画面で、クレジットカードを入力する欄が表示されます。paypalと異なり、ユーザーはstripeのアカウントを持っている必要はありません。stripeはあくまでクレジットカードの代行決済サービスです。

ですので、配送先などの入力はストアページにて入力してもらう必要があります。

stripeの決済手数料

stripe決済手数料

stripeの決済手数料は、一律3.6%です。シンプルでわかりやすいですね。

ちなみに、paypalの決済手数料はこちら。

paypal手数料

大半のセラーが「100万円超 1,000万円以下」のレンジだと思います。その場合、輸出であれば「3.7 % + 40 円 / 件」となります。少し前にpaypalの決済手数料が値上げされたこともあり、越境ECの決済手数料はpaypalよりstripeのほうが少し安いです。

電話のカスタマーサポート

現段階ではメールサポートのみ。24時間以内の対応です。

paypalは電話でのカスタマーサポートがあるので、ここは大きく異なる点ですね。ただし、stripeはあくまでクレジットカードの代行カードサービスという点から、バイヤーがstripeにクレームをいれるということはありません。

ですので、そこまで気にする必要もないのかもしれません。

返金方法

stripeのダッシュボードから手続き可能です。

クレジットカードへの返金となります。また、一部返金も可能です。

返金時の手数料

返金手数料はありません。ただ、決済手数料は戻ってきませんので、商品代金の3.6%は無駄になります。

paypalはこの点、決済手数料が戻ってくるので有利です。返品などが多い商品を取り扱っている場合は気をつける必要があります。

取引データのダウンロード方法

ダッシュボードから、簡単にフィルターをかけた上でcsvダウンロードすることが可能です。

チャージバック手数料

チャージバック費用として1件あたり1,500円が発生します。ダッシュボードから反証資料を提出し、異議が認められた場合のみ1,500円が返金されます。

paypalの場合は、チャージバック費用1件あたり10ドルかかります。同じく異議が認められた場合は返金されるので、ほとんど同じですね。

未着などのクレーム

stripeによる強制返金はありません。

paypalの場合、買い手よりpaypalにクレームが届くと、売り手の資金が一時保留、のち、強制返金となる場合があります。stripeの場合、買い手はStripeを使って決済をおこなっていることすら認識しないため、stripeへ直接クレームがいくことはほぼありません。

利用規約などからStripeを探し当てた場合も、sripeよりセラー側での対応を依頼してくれるので、売上を取り消すということはありません。(チャージバックを除く)

不正利用対策

不正使用対策ツールとして、Radarというツールが標準で備わっています。

これによりチャージバックの発生件数を抑えることができそうです。

アカウントの凍結の可能性

禁止業種にあたるなどの場合はアカウント凍結などがありえます。

ざっと確認したところ、paypalと同じですね。アダルト商材は同じくNGなので、注意してください。

引き出し時の為替手数料

円転は決済が発生した瞬間に行われます。その際、Foreign Exchange費用として2%、決済手数料とは別にかかります。日本では日本円での資金保持のみが可能です。

PayPalの為替手数料は4%ですので、2%もお得です。

たとえば、100ドルの入金があった場合は、

stripe:2ドル
paypal:4ドル

の為替手数料がかかります。

10,000ドルの場合は、

stripe:200ドル
paypal:400ドル

かかります。

為替手数料だけで200ドルの差があるので、金額が大きくなればなるほどこの差は馬鹿にできなくなります。

資金の引き出しスパン

入金は最短週1回で行なうことができます。4日前までの売上が入金対象です。

paypalより少し遅くなりますが、上記の通り、日本円で資金が保持されるということなので、入金スパンの差はそこまでなさそうです。

2019年12月21日追記:

入金スケジュールはについてですが、現時点でJCBはベータ版となっており、入金可能となるまで30日かかります。ですので、国内での販売を主にされている方は注意が必要です。

チャージバック率

ユーザーからは見れば、セラーしか問い合わせ窓口がありません。そのため、チャージバックが起こる前に返金対応ができます。

オペレーションの内容によってはチャージバックが増える可能性がありますが、商品が気に入らないという理由だけではチャージバックできないはず(たぶん)なので、チャージバックの発生率はpaypalとほぼ変わらないのではないかと思います。

請求書の発行(追加請求など)

たとえば商品再送時の送料など、追加の支払い請求をしたい場面があると思いますが、paypalと同じくstripeのダッシュボードからインボイスを発行することが可能です。

ボリュームディスカウント

毎月の取引総額が5,000,000円以上の場合は、stripeの事務局に連絡すると、カスタマイズ手数料を提供されます。

現段階のstripeの知名度からすると、月に5,000,000円以上売り上げるのはほぼ不可能だと思いますので、実質は無いに等しいですね。

まとめ

以上、決済サービスstripeを、paypalと比較しながらご紹介しました。

まとめるとこのような感じです。

・審査なし、申込み直後から決済が可能
・初期費用・月額費用なし
・決済手数料は一律3.6%
・他社サイトへ遷移することなく、ネットショップ内で決済可能
・stripeによる強制返金はなし
・チャージバック手数料は1500円。異議が認められた場合は返金あり
・為替手数料は2%
・magentoはもちろん、bigcommerceやshopifyでも導入可能
・実装しやすいAPI & 管理・検索・データダウンロードしやすいダッシュボード
・自由に決済フォームのデザインが可能
・高度なブラウザ・アプリのセキュリティ:javascriptでのクレカ情報取得不可
・多通貨決済を容易に実装(130以上の通貨に対応)
・機械学習を活用した不正利用対策
・カスタマーサポートはメールのみ
・返金しても決済手数料は戻ってこない
・入金は週1回、4日前までの売上のみ対象
・インボイスによる請求も可能
・ボリュームディスカウントは実質なし

以前調べた際は微妙かなと思っていたのですが、こう見ると案外良さそうですね!

バイヤー目線で考えると、知名度、信用性、そして、買い手保護の観点から、ネットショップを利用するときには、paypalとstripeの両方の決済サービスが用意されていたとしても、ほとんどの方がpaypalを利用するでしょう。

ただし、paypalのアカウントを持っていないユーザーも一定数存在しますし、かご落ち率を改善できるという点からも、stripeを導入しておいても損はないと言えると思います。

stripeのアカウントは1年程前に作ってから放置状態で、僕が運営しているショップではまだ導入をしていないのですが、paypalの手数料の値上げの問題もあるので、この際1つのネットショップでお試しで導入してみようかなと思います!

ぜひみなさんも試してみてください!